ポートランドで街づくりを考える

 

 

■プリウスが一番多く走る街 ポートランド

 

画像は、ポートランドの街のあちこちに配置されたレンタサイクルのシステムです。実はポートランドにはナイキの本社があり、サイクルのスポンサーとしてクレジットを出しているそうです。

 

西海岸のオレゴン州に位置するポートランドは、風光明媚な環境に包まれた都市です。また環境意識が高い市民も多く、自転車にくわえ、路面電車も整備され、アメリカでは珍しく公共交通が充実している街とのこと、また同じ理由でプリウスを選ぶ市民が多く、全米のなかでプリウスの保有率が一番だとガイドのおばさんが教えてくれました。

 

ポートランドは全米の中でも急成長をとげる都市の1つです。

その昔『オレゴンから愛』というドラマの舞台となり、オレゴン州でロケーション撮影されヒット作となりました。ドラマの中では、雄大な自然のなかで人々の愛情のなかで育つ青年の姿が描かれています

 

渡米前まで、ドラマのイメージをひきづり漠然と農業県であろうっ・・・と、考えていた幡谷。しかしポートランドは、大都会です。また自然と都市が融合した住みやすい街という印象は多くのアメリカ人にも支持され、いまでも年5%以上の割合で他州からの移民をむかえ、市内では空前の不動産ブームが起こっているそうです

 

パッと感じたイメージでは、市民意識の高い、ヨーロッパの都市のような街、ポートランド。実際、白人さんの割合も、隣州のワシントン州シアトルと共に高い街だといわれています。

 

 

■ポートランドの発展と日本の地域再生へのヒント

 

つい最近まで農業県としてマイナーなイメージしかなかったオレゴン州。しかし恵まれた自然環境とそれを活かした街づくりをすすめたことで、多くの移住者をむかえる成功した街となりました

 

オレゴン州にはこれといった観光スポットもなく、ただただ街に住むひとが棲みやすさを追求していったというのが、結果全米から支持されることとなったというのも面白い点です。

 

ニューヨークやロサンゼルスなどに暮らす人々が、自宅をうってオレゴンにやってくると半分くらいの値段で同じ生活レベルを保てるそうです。またIT技術がすすみ在宅で仕事をこなせる人にとっては都会の喧騒でなく、豊かな自然のなかで生活したいとのニーズがあり、こうした背景もポートランドの評価を高めているのかもしれません。

 

こうした流れは日本にもあり、IT関連の会社が長野や徳島のド田舎に越していくケースが生まれテレビでも話題となりました。

 

一般に東京都内に居を構えるとなると高額のマンションか、あるいは1時間以上をかけての通勤が必要になっていきます。高いローンを払うために一生をささげる人生、あるいは1回しかない人生の多くの時間を「通勤」に消化されることが、人間を豊かにするとは到底おもえません。

 

今後も、人間性の回帰をもとめる人にとって、自然に近く、なおかつ日常を暮らすうえで最低限の都市機能を兼ね備えた町というのは魅力あるものとなっていくでしょう。日本でもコンパクトシティーとして注目をあつめる富山県はオレゴン州と姉妹県を結んでいるそうです

 

たしかに富山とポートランドはどこか似ている。

そして両方とも、山や川、そして海といった風土を背景に、暮らしやすさと、風土に根付いた産業を発展させているというのも注目です。

 

打ち上げ花火のようなイベントや、ないものねだりのまちづくりでなく、しっかり地に足をねざした街づくりこそが、今後のトレンドになっていくことを夢想します。

 

オレゴン州と幡谷の暮らす茨城県は、人口も400万に対し300万。またおなじ農業県という特徴をもちながら、茨城とはちょっと・・・というかだいぶ違う(*_*)

でも茨城を発展させるヒントがポートランドにはたくさん詰まっているな・・・とは感じました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポートランド(英語: Portland)は、アメリカ合衆国オレゴン州北西部マルトノマ郡にある都市。同州最大の都市かつ同郡の郡庁所在地である。太平洋岸北西部ではワシントン州シアトル、カナダブリティッシュコロンビア州バンクーバーに次いで3番目に人口が多い。

 

ポートランドは環境に優しい都市であるとされ、その評価は全米第1位、世界で見てもアイスランドのレイキャヴィークに次いで第2位と言われる。

 

2009年10月にフォーブス誌は、ポートランドを全米で3番目に安全な都市にランクした。しかし治安については、犯罪発生率で殺人を除く全カテゴリーで全米平均を上回っている。

 

また、強力な土地利用計画を行っていることで有名で、オレゴン地域政府「メトロ」がサポートするライトレールシステムへの投資でもよく知られる。そして、地ビールや蒸留酒を生産する小規模な醸造所(マイクロブルワリー)や蒸留所(マイクロディスティラリー)が数多く存在し、コーヒーの消費も非常に盛んである

 

経済

ポートランド都市圏の人口はここ10年、全米平均を上回る勢いで成長を続けている。現在の推定によれば、今後50年で都市圏人口が60%増加する見込みは80%とされる。 ‎ ポートランドは、一部の産業にとって好都合な場所にある。電気代が比較的安価あること、様々な資源へのアクセスが良いこと、東西南北に州間高速道路が敷かれていること、国際空港があること、大規模な海運施設があること、西海岸大陸横断鉄道があることは、いずれも経済的な利点となっている。米系コンサルティングファームであるマーサーは、2009年に政府や大企業が海外に社員を派遣するためのサポートとなる調査を行い、その中でポートランドを世界42位の「住みやすい街」に認定した。このランキングの評価は、政治が安定していること、個人の自由があること、衛生的に優れていること、犯罪が少ないこと、住居の質が高いこと、自然環境が良いこと、娯楽の機会が多いこと、銀行が充実していること、消費材の購入が容易であること、教育が充実していること、交通や輸送など公共インフラが充実していること、などの点を基準としている

 

 

製造業

コンピューターの部品メーカーであるインテルは、ポートランド都市圏最大の雇用主として14,000人を雇用し、ポートランド西方のヒルズボロにいくつかのキャンパスを構える[65]。同都市圏は1,200を超えるハイテク企業がありこのハイテク企業の密度の高さからポートランド周辺の地域は「シリコン・フォレスト」と呼ばれる。

 

ポートランド市内ではアディダスの地方本社がある。ポートランド都市圏にまで目を向けると、コロンビア・スポーツウェア、ヤキマ・プロダクツ、ナイキがそれぞれ本社を構えている。ナイキの設立者・代表のフィリップ・ナイトは、オレゴン州で生まれ育っており、オレゴン大学の卒業生である