コメンテーターという不思議な仕事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれた処や、肌や目の色で、いったいこの僕の何が分かるというのだろう~♪

(ブルーハーツ「青空」より)

 

ほらっちょ川上こと、ショーンKさんの学歴詐称が発覚し問題になっています。

っていうか、ほら吹き男爵よりも、騙された視聴者の方が罪深いのではないでしょうか!?

 

学歴がえらいのか?

ハーフなら信ぴょう性が上がるのか!?

 

すべての日本人におくるロクデナシのブルースです。

 

 

■日本にしかない「コメンテーター」というお仕事

 

「とくダネ!」(フジテレビ系)や「報道ステーション」(テレビ朝日系)のコメンテーターなども務めているショーンKことショーン・マクアードル川上さんが3月15日、“学歴詐称”と報じられたことを受け、所属事務所のサイトで謝罪。4月4日スタート予定の『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ系)をはじめ、出演番組への自粛を発表しました。 

 

経歴詐称は、しょうもない一件ですが、そもそも、しょうもない男を有難く拝聴してきた視聴者の責任はないでしょうか?

 

テレビでもっともらしいコメントをよせる「コメンテーター」 は、自分の意見を放棄し、なんだか偉い人の意見をきいて、その気になるための道具です

 

肩書よりも、ヒトをみる。そんな当たり前のことを、放棄してからこそ生まれた職業だと幡谷は考えます。

 

そもそも、テレビでよくみる「コメンテーター」 は、日本特有の文化といわれています。欧米では、軍事や経済など、専門性の高いニュースのときのみ登場するのが解説者(コメンテーター)であり、日本のように、政治、経済、ゴシップまで、司会者の脇にすわりコメントしていくスタイルはとられないようです。

 

独立総合研究所の社長である青山繁晴さんは日本のメディアの問題点として、「ニュース、情報番組に出演しているコメンテーターの多くが芸能プロダクションと所属契約しており、生活の糧としている」と指摘。「そのためテレビ局の意図を上手にくみ取る御用聞きテーターが多数、出没し、なんちゃってリベラルを主張しないとテレビ等のメディアに出演出来なくなるので、迎合した主張しか出来ない。」と指摘しています。 

 

恐るべき1億総コメンテーター時代が進行しています。

1つ1つの事件や事象に対し、自分の意見をもち、そして責任をもつことを幡谷は提言します。

 

 

 

 

 

 

 

 

■日本人が弱い「権威」のお話

 

ある時禅僧一休が、檀家である大家に、法事の打ち合わせで立ち寄りました。

 

一休さんは、門の前に傲然と構えている門番に向かって、「これ、これ、ご主人は御在宅かな。話したいことがあるので取り次いでもらえぬか。」と話しかけます。

 

見れば、みすぼらしいなりの乞食坊主。さては、物乞いにでも来たのかと思い、「うちのご主人様がお前のようなものに会われる筈があるか。帰れ、帰れ。」と追い返そうとします。

 

対して一休さん、「用事があるから来たのだ。お前は門番だから、主人に取次さえすれば良い。」ときり返したところ、門番はすっかり腹を立てて、いきなり一休さんをポカポカッと殴りつけると追い返してしまいました。

 

やがて、法事の当日。一休さんは、またあの檀家に、今度は袈裟と衣の立派な出で立ちでやってきました。

門の前では、家の主人と家人がうやうやしく出迎えてます。そして、あの乱暴な門番も神妙に頭を下げていました。

 

座敷に通された一休さん、主人に向かってニヤリとして「この間はえらく馳走になってのう。」と言います。

「えっ、この間おこしになったのですか?」

そこで「実はのお」と、この間の門番との一件を告げます。

 

「それは、たいへん失礼しました。」冷や汗をかいて謝った主人でしたが、「しかし、そうなら一休様と名乗ってくだされば良いではないですか。」

「無理もない。あの時はみすぼらしい格好をしておったからのう。しかし、わしの中身は何も変わってはおらぬのに、今日は袈裟と衣を着てきただけでこの歓待ぶり。してみれば、わしには何の価値もないことになる。ならば、この立派な袈裟と衣に経を読んで貰えば良かろう。」

 

そう言って、一休さんは、袈裟と衣を脱ぎ捨てて、その場に置くや、さっさと帰ってしまいました・・・

 

 

■袈裟が偉いのか?坊主が偉いのか!?

 

一休さんの寓話は、多くのことを示唆してくれます。

お坊さんでなく、袈裟を大事にするメンタリティー。あるいは、教え(内容)でなく、容姿でひとを判断する悪い癖。一休さんを袖にしたお金もちを笑える人は少ないとおもいます。

 

今回、経歴詐称事件をおこしたショーンKさんは、ホリの深い顔立ちですが、ゴリゴリの日本人であり、また経歴書に書かれた学歴のほとんどが、嘘であったことが判明しました。

 

しかし、だれがショーンKさんを糾弾できるでしょう?

袈裟が偉いのか? 坊主が偉いのか?

 

たとえ学歴が本当であっても、だからといって、そのコメントが正しいものとは限りません。

反対に、学のない、道路工事に従事するおっさんだって、人生を語らしたら誰よりも重い名言をはくことだってあるはずです。

 

日本にしかない不思議な職業「コメンテーター」

袈裟や学歴に、ひれ伏してしまう日本人の悪い癖が生んだ鬼子なのかもしれません

 

恐るべき1億総コメンテーター時代が進行しています。

1つ1つの事件や事象に対し、他人事にせず、そして責任をもつことを幡谷は提言します。

 

ただし、幡谷の夢は、家訓二ストとして、コメンテーターの枠に座ることです((+_+))

だってあの枠、無責任で、楽そうだもん

理屈でわかっていても、東大卒とか、立派な袈裟にたなびいてしまう・・・ 権威のなかで騙されている方が人生楽なのかもしれません^^; ブルーハーツみたいにけっぱった生き方は、なかなかどうして難しいようです

 

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    �️ (金曜日, 29 5月 2020 01:15)

    よい話、ためになった!