木をみて森をみず・・・子どもを育むための3つの提言











牡蠣の養殖の業者が、岡に木をうえ森をつくる・・・

 

広島県のかき養殖業者たちは、1995年から「漁民の森づくり」という活動を行っています。活動内容は、山での植樹活動。かき養殖の舞台は海にもかかわらず、なぜ植樹という山での活動を行っているのでしょうか。

 

広島かきの美味しさの秘密は、広島湾が養殖に最適な環境であること。それは波が穏やかである事や、筏が安全に設置できる地形であるなど様々な要因がありますが、かきのエサとなる植物プランクトンが豊富という事も挙げられます。植物プランクトンは陸上から補給される栄養塩(窒素・リン・ケイ酸など)により増殖します。その栄養塩を海に供給しているのが大田川。さらに豊かな太田川の水源となるのが中国山地なのです。

 

森林の荒廃、河川環境の変化が問題視されています。山と川と、そして海は一体となった関係ですから、海の漁場環境を守る為には森林の環境保全が不可欠となります。そこで、おいしいかきを作る=植樹ということになるのです

 

 

子どもたちの教育環境をつくる取組が関係者の間でつづいています。

しかし、必ずしもいい方向にむかっていないというのが、現状なのではないでしょうか?

これは、牡蠣の養殖に例えると問題がわかりやすくなります

 

つまり、牡蠣ばかり(ガキばかり?)みていても、問題解決にはならないという戒めです

 

■プロット例

牡蠣=海、川、森

ガキ=学校、地域、家庭

 

現状の対策は、「学校」を集中砲火するのみ、教育委員会からの矢のような催促や保護者会に疲れ、炎上に耐えきれなくなった学校側では、先生方もヘトヘトになり、問題のない生徒さんまで、問題化していると考えられます。

 

ガキ(牡蠣)に集中するあまり、木をみて森をみず。子どもを育む「海、川、森」のバランスを見過ごしてきた悪い例です。

 

そこで、幡谷の提案する対策はこちらです

 

■幡谷の提案

「学校」=お客様(父兄)は神様ではない。いうべきことはいう。

「地域」=お祭りをする。地域、父兄は飲みにけーしょんを図る

「家庭」=家訓づくり&家訓の唱和

 

  1. 学校側に求められる対策=「いうべきことはいう」

    現状は、クレームをゼロにすることを目的にしている印象があります。しかし本当の目的は、子どもを健やかに育むことです。クレーム至上主義に陥ると、本来子どもために有益なプランニングが、心ない少数の親(モンスターペアレント)によってメチャメチャにされていってしまいます。

    企業でも、クレーム対策のためお客様センターの設置や、数々の対策をしていますが、度が過ぎたクレームには毅然とした態度で臨むのがふつうです。

    教育問題だけが、すべてのクレームを聞かなくてはいけない・・・というのは社会悪です。モンスターペアレントの言うことを聞く学校も悪い!

    学校側に求められる対策は、「いうべきことはいう」。そしてその姿勢を圧倒的多数の親御さんや、地域、行政も支持するというのが理想です

 

  1. 地域に求められる対策=「お祭りをする」

    地域で学校を支える取組として、「コミュニケーションスクール」や「土曜学習」などが始められています。広義では、各地の青年会議所の活動そのものの、地域を盛り上げる取組です。

    しかし、お役所的発想で、学校を支えるスキームをつくろうとすると、第三者委員会とか、町内会の会長を学校の行事によぶとか、なんだかな・・・っというしょぼい対策しか出来ていないのが現状です。

    これを解決するために、「お祭り」をすることが最良の対策となります。すでに地域にお祭りがある場合、フルコミットしましょう^^ あいにくお祭りがない場合、地域にお祭りをつくりましょう^^ 大切なのは、御祭りにかける無駄な熱量です。仕事をほっぽりだして御祭りに情熱をかける大人がいる地域は、たいがいコミュニティーがしっかりしている地域と同義なのです!

     

    「お祭り」のもたらすメリットは無限です。ハレととケの往来、地域住民の交流、多世代交流、郷土愛の醸成、ちょっと上のお兄さんとの交流、価値観の多様性の認識・・・っと

    新興住宅地といわれる高度成長期につくられた街にはお祭りがありません。そこで起る問題は、理由はいろいろあっても、ザックリいえば、コミュニケーション不足に起因します。

    子どもを育む環境のなかで、「地域」は「川」の役目を果たします。川が汚れていれば海は汚れるし、逆に川が元気ならば、学校(海)は輝きます。「お祭り」を推奨する一番の利点は、打ち上げと、いつまでも続く飲み会。つまり飲みにケーションです^^地域のひと、学校の先生、そして父兄がとにかく楽しくのむ!そんな地域であれば問題が起こる前に問題が解決できているのではないでしょうか?

     

  2. 家庭に求められる対策=「家訓づくり」&「家訓の唱和」

    家庭に求められる取組として推奨するのが「家訓づくり」です。子どもたちに栄養を届ける場所は家庭です。それは、手作りの料理だけでなく心の栄養です。

    イジメや、学級崩壊などの問題が起こる度、「学校」あるいは「地域」のなかで問題解決を図ろうとされますが、問題の本質は、心の栄養・・・つまり「家庭の問題」に起因していきます。

    現状で、学校や地域から、家庭教育に手を突っ込んで指導した!なんて話は聞いたことがありません。子育てフォーラムとか、親子に学ぶホニャララとか、豆腐の角を丸くしたような生ヌルいものばかりで十分な対策といえません。

    「プライバシーの侵害」という難問に配慮し、なおかつ家庭教育にがっつり口を出せる最終最強の素材こそが【家訓】です。家訓づくりのセミナーを開催し、家でのルールづくりや、自分の価値観を見直してもらうのと同時に、家訓の唱和をご家庭内で実践していくことで、親の襟が正され、結果、子どもたちも健やかに育まれるのです。

    子どもを育む環境で、「家庭」は「森」の役目を果たしています。子どもたちに栄養を届けるためには、温かい家庭を築いてもらうのが一番効果的です^^

     

     

 

権利という言葉は、英語でかくと【right】。この単語には、正義という意味も含まれています。そこに正義のないライトは、権利ではなくただの我儘です。これは明治時代の誤訳が招いたが招いた混乱です。

 

子どもたちの教育環境をつくる取組が関係者の間でつづいています。

しかし、必ずしもいい方向にむかっていないというのが、現状です。幡谷の提案する3のスキームを進行することで、必ず豊かな海。つまり子供たちが輝く社会が実現します。

 

権利だのプライバシーだのは、実は問題の本質ではありません。あくまで子どもたちが悩みながらも、明るく前向きに大人への階段をのぼることが一番大切なのではないでしょうか?

かつて、牡蠣を育てるために、岡に木を植え、森をつくった男たちがいました。

今こそ、ガキを育てるために、地域に熱を、そして家庭に家訓づくりを広げるべきだと、幡谷は新たに使命感に燃えています!